胸キュンは恋から愛に成長をとげるか?
胸キュンには条件が必要だという話です。胸キュンには、問答無用の触発的な恋心の発動だと考えがちですが、実は、胸キュンする心理には条件が存在することがわかります。
異性を愛する時、「あなたはなぜ愛しているのですか?」と問われるならば、色々と答えることが出来ると思います。「やさしいから」「かっこいいから」「かわいいから」・・・など。そして異性に持てるための「条件」というリストがいろんな雑誌やニュースなどに飛び交っています。また合コンというものにももてるための条件やテクニックなどがあげられたりします。
とくに異性に出会う時の最初の印象は重要で、この時にセンスの悪さや人格の貧相さが露呈してしまうならば、この先その印象を覆すことは大変難しいでしょう。ここに胸キュンするかしないかの分岐点が隠されています。
異性を引っ掛ける、引っ掛けられるためには何らかの条件を兼ね備えていないといけないのがこの世の中です。はっきりとしているのは美男・美女の方が断然有利であり、これが現実です。
特に美女やかわいさなどを女が持っているならば、それは彼女の性格の悪さをカバーし、男から悪い性格を良いように解釈されてしまうという有利な点さえあります(それが後々致命的な失敗につながるのかもしれませんが……)
多くの出会いにはまず、外的な条件があるにちがいありません。ある人は胸キュンを主張されるかもしれませんが、よく考えてみると、その胸キュンはお互いの出会いの中で最も良い条件の中であったのではないですか? 洗濯物が室内に干されたようなムシムシした、しかも臭いさえしそうな所で出会った二人に胸キュンがありえるのでしょうか?
トイレの中で鉢合わせした二人の間で「惹かれる」ものがあるのでしょうか?相手から口臭がもれているのを感じながらそこでいい出会いがありえますか?
出会いには、多くの整えられた環境や相手に対する前知識などがありその中で自分の心の中で不足しているものを相手に発見した時に、ありえるのではないでしょうか?
加えて、相手を愛するのは愛する条件や価値が相手にあったからなのです。
そしてこの第一印象で恋心がバクバクした胸キュンだけで恋愛が成り立っているのならば、それにはそうなるだけの条件が存在していたからだと考えれば、理論的にはその条件や価値がなくなると自動的に愛がなくなる、ということになります。そこで色々と本当にその愛がどの種類のものなのかを自分で想像することで吟味する事が出来ますよね。その辺の一般の「恋愛」たるもの、それで一発で吹き飛びそうですね。
最初の出会いでビビッときて恋愛感情が触発される。で、恋愛期間が長くなればなるほど恋愛感情を生み出させた条件は淘汰されてゆく。と、そのとき……はたして恋は愛に変化しているか?
恋愛とは、恋から愛までの課程に試されるべき不思議な作業ではないでしょうか。
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