恋愛の恋から愛へ変わるときの脳内物質の変化
特に最近では、脳の機能と分泌液についての研究が進み、恋愛と脳内物質の因果関係が解明されてきました。
恋愛状態になるとPEA(フェニルエチルアミン)とドーパミンという刺激的な快楽物質が分泌されます。
しかしそのような状態を続けると脳自体がもたなくなるので、その物質を出さないように脳が自然にそれを制御します。そうすると今までのドキドキは次第に薄れ、そこで恋愛のお熱も次第に下がり始めます。
そして次第にエンドルフィンとセロトニンという癒し系の物質が分泌されるようになります。ほんのりとした幸せ感がうまれます。
これが「恋」から「愛」へ移行するときの脳内での状態だそうです。
ところがそのほんのり幸せもやがてセロトニンの分泌量も少なくなることにより、やがて終わりを告げます。
つまり、脳内においては「恋」も「愛」も何にもしなければしだいに分泌液の収束と共にそれらの感情は過ぎ去ってしまい、倦怠感がかならず訪れるようになっているようです。
そこで恋愛時のワクワクドキドキ感を作り出すために、時々そのような状態だった刻まれている記憶を引き出して脳汁を分泌させた脳の状態をもう一度作り出すことは可能であるそうです。そのためには時々自分のその相手と共に恋愛関係だった時を思い出す工夫をしなければならないのです。
この脳の機能から見ると、どうも愛し合った二人が長く愛し続けるためには、二人がお互いに共通の美しい思い出いかに作り出し記憶の蓄積をするかということが大切になるでしょうし、またその美しい記憶をお互いに引き出すためには感情以外のところ、例えばお互いの信仰・信頼や理性などの要素がどうしても必要になってくるように感じます。
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