父親から体罰を受けて育った私が体罰について語る

2016年5月30日月曜日 体罰 父親

私は小さいころ父親から激しく体罰を受けていたのを覚えています。特に当時としては高価なメガネをしょっちゅう壊していたり、家でちょっとうるさく音を出しただけでもそのたびに殴られたり蹴られたりしていたのではないかと思います。

また少年サッカーの選手でもあったために、小学生のころから試合の前半で負けているとそのハーフタイムではもうコーチから殴られることを覚悟しなければなりませんでした。

また学校の先生は厳しい人は体罰をしていたし、日常の生活ではなんとも体罰があふれていたと思います。 そのかわり、実にすっきりとしたもので、後々まで引くようなことはありませんでした。

これって今の基準から見ると全て児童虐待になってしまいます。時代は大きく変わってしまいましたね。

とくに病弱で好き嫌いの激しかった私は、ご飯を食べないときは父親が無理やり食べ物を口に詰め込んで拳骨を与えながらも、それを私が泣きながら食べていたという話です。なんとも荒っぽい話なんですが私は全く覚えておらず、好き嫌いは全くありません。

当時の父親の体罰に関しては明らかに自尊心が傷つけられたところから来る激高という逸脱したものやアルコールの結果から来るものもあったわけで、そのときはショックと恨みとが自分の内にしっかりと残っていました。

ところが今になってみるとあれはなんだったのか、全く何も恨みも仕返しの感情も何にも残っていないのです。

それはいくつか理由が考えられますが、父が怒る一方で決して子供を放置せず、子供とじかに付き合う時間を持って面倒を見てくれたということ、自分が成長する上で父が通過した感情の世界を自分も感じることで、怒る父の背景・理由を深く理解したということなどが上げられると思います。

残念ながら私もカッとなって子供に手が出てしまう癖は相続してしまったようで、必要以上の体罰を与えてしまったことがあるということを言わなければなりません。

今思い出すと子供のときに受けた体罰で恨みを持ってしまうのは、実はその父の振る舞いに対して周りが全く反対の感情を露しているときではなかったかと思います。母親の叫び、怒り、涙、姉・兄の怒り、これらの感情を自分で察知して恨みを自分の内で増幅させていたのではないでしょうか?

母が子供の側について父に怒る姿は最悪の姿です。そのことによってサラリと受け流せるはずの高ぶった感情を、どれだけ増幅させその子供に蓄積させることかと思います。そして孤立した父親は行き場を失ってどれほど孤独を感じることでしょうか。

実は体罰がどうのこうのということではなく、それ以上に家庭での生活の事前の同意・決まりごとは綿密にやっておく必要があるかもしれませんね。 そのような決まり事がなく、感情にかられた後々までも気持ちが引いてしまうような状態はその家庭の内部に問題を抱えており、それが虐待を引き起こしたりするのでしょうね。

子供は一日寝てしまえばすぐになんでもなかったように元に戻れる復元力をもっています。そのときのフォローしだいでそのときの緊張がなんでもなかったようにすぐに終了してしまいます。ニッコリ笑って子供と父親の両方に立てる器量をもった母親(もしくは父親)であればいいのかなと思います。

体罰を全く反対する方々に聞きたいところなのですが、どこから影響されたか‥子供がある日、自分の思い通りにいかない(おかしやおもちゃを買ってもらえなかったとか)ことから突然「くそばばぁ!」と母親に向かって言い始めたらどうするんでしょうね?
で、それを見た父親はどうしましょう? 器用に子供をやさしく諭します?

しつけのツールとしては、体罰は、子供の心に暗い影響を与えかねないだけに、あまりいい方法とは思えません。ただ、深い愛情を持って、限定的に使用するのであれば、体罰も、方法の一つではあるでしょうね。ただし、これには賛否両論が尽きません。

体罰の仕方は、まず叱る理由が感情任せでなく、納得したものでなければならないということは言えるでしょうね。そして体の健康を損なうような与え方はしないということ、叱ったとしてもそれはそのままそこで終了して後々までねちねちとやらないことと考えられると思いますね。

あと、不必要な叱り方はしないこと。当然ですね、とにかく感情と分別されない体罰は暴力と紙一重に違いありませんから。

そもそも、体罰に賛成も反対もないのではないでしょうか? 賛否の議論を始めてしまうと、体罰は暴力だという前提での議論になる気がするのです。
最後に、体罰を否定する知人からその問題点について議論した際の要点を追記しておこうと思います。

体罰の六つの問題性
1.体罰は、それを与える感情のはけ口であることが多い。
2.体罰は、恐怖を与えることで子供の言動をコントロールする方法である。
3.体罰は即効性があるので、他のしつけ方法がわからなくなる。
4.体罰は、しばしばエスカレートする。
5.体罰は、それを見ているほかの子供に深い心理的ダメージを与える。
6.体罰は時に取り返しのつかない事故を引き起こす。

体罰は百害あって一利なしです。
子供の心理的発達にも相当なダメージを与えるということを多くの大人たちは知りません。もし、問題行動起こした子供が他人からの預かり物だったら、体罰を与えますか? 子供は親の所有物だと考えるから体罰を与えて当然だと思うのです。
子供は天から授かって立派にして天に返す神様からの預かり物です。それを良いものにするにも悪いものにするにも出会った大人、親にかかわってきますよね。

虐待している親のほとんどは「しつけのためだ」と言い張ります。「しつけとは、子供に生きる力を与えること」「虐待とは子供から生きる力を奪うこと」です。
体罰をしない子育ての方法もたくさんあります。
子供をコントロールして親の言うことを聞かせないように多くの親達は学ばなければならないと思います。
虐待を受けている子のほとんどは、自分の親を悪く思っていません。むしろ、自分が悪かったと思っています。そこが最大の問題なのです。
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書いてる人

現代人の恋愛事情に根ざしているものは、国と時代を超えて語り継がれてきた古典的な恋愛論だと思います。
学生時代は心理学を含めて学術的に恋愛を分析する機会が多かったと思います。こんな私も結婚して既婚者となりました。結婚する前にすべき思考が暗礁に乗り上げるように恋愛論、結婚論について書き進めています。純でガチガチの恋愛ブログです。

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